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【デビルマンG】デビルマンG5巻・最終巻を購入 



取り急ぎ。ネタバレなし感想、詳しい感想や悪魔・人物一覧とかはまた後日に。ネタバレしすぎない路線で。

ついに神最終巻発売。裏表紙が嬉しすぎる!

慣習的に採られている、「元ネタの台詞やシーンを入れるときは違う文脈を持たせる」が1~4巻以上に冴えわたる、冴えわたる。見覚えのある文章が逆の意味、立場が逆となった状態で入れられたり、それぞれの状況が違っていたり。
大いに唸らされ、盛り上がらされ、(時々噴出したり…特に夜道とワシントン支部のヤツ!最終回の台詞もズルい…ミカるんXのデビルミカフォームの元ネタがデビルタカと知った時に噴出すると同時にもしや、という疑念があったんですが後書きを読むとやはりデビルタカマンもまた作者にとってのファーストデビルマンの一つっぽいのがwwwwwそこから入ってっちゃうのは…w)
矛盾点やツッコミ所もあるにはあるけど、プラスに働く部分の方が多かった。かなり駆け足だったけどね。

自分が不動アキラでなくアモンの人格ゆえにミキは本当のことを知らないと互いに距離を縮めれば縮める程悩むデーモン・アモンと、悪魔の力を身につけた魔女にしてヒーロー・ミキの二人の物語に決着、完結。
最後まで二人の関係というミクロな次元に焦点を当てつつ、ダンテやシレーヌ、東大寺、ヒムラー、ニクス、その他脇役にもドラマや決着あり。デビルマンGからCYNTHIA_THE_MISSIONやミカるんXなど他の作品も読んでみたんですが「自己の実存」が高遠先生のテーマなのかな。お前は誰だ、俺は誰だ。何者なのか、何をすべきか。アキラ、ミキ、そして悪魔の体に人の心を持つ人種としてのデビルマン。まず主人公コンビがデーモンと人間(そしてデビルマン)という設定があって、それがあって二人の関係や個人の問題という小さい次元であると同時に世界規模に話が及んでるのがいいんです。世界レベルの問題が二人の問題と密接な関係。

4巻でデーモンからの先制攻撃で始まってしまった最終戦争。
デーモン、人間、デビルマン、神。
ざっと思い出したのはデビルマン、魔王ダンテ、デビルマンレディー(漫画)、デビルマンレディー(アニメ)。
その関係構図にそれぞれ似たモチーフを取り込みつつオリジナルの結末になっている気がします。
最終回を読んで真っ先に思い出したのがwikiの不動ジュンのアニメ版の項目での解説だったり。構図や進行もかなり似てます。

これまでの恒例のエログロ描写とは全く異質で衝撃的、というよりショッキングとすら言えるシーンや真実があるんだけど絶望に落として悦に浸るのでなく意味を持たせてそこから~という風に持っていく挿入の必然性への説得力があるのもね。

本誌掲載時は19話で、17話の前後編二分割の影響で20話となった、「FIRE WARS」。これは今までに読んだ漫画でも屈指の盛り上がり回。元ネタにある台詞やシーンを入れるのに元ネタとは違う文脈を持たせる、という縛り、設定やキーワードの繋がりを生かした関連付けがすごい。特にゼノンとクルール。

ゼノンにあの台詞を言わせるのはもはや反則、一瞬息が止まって元ネタ思い出して叫びそうになったレベル。ただでさえ面白い流れに加えて元ネタを知っているからこその面白さも追加されるわけだから、漫画史上屈指になるのも必然。

クルール。
原作のあの場面で牧村美樹が何扱いされたか、
クルールの元ネタが何なのか、
クルールの悪魔形態が何に似ているか。

クルールの人間形態に小森チックルというのは意外だけど、あのシーンを見た後ではこれはもう適任、彼女しかいないとしか。

この話まででやりきった感じが強くて、最終章ではオリジナル要素が強し。しかしGでのオリジナル要素をしっかり回収して第1話に立ち返る内容でこれもいい。

んでもって第1話は、デーモンという未知の存在に対抗するすべを何も持っていない人間として恐怖し怯えながらも、大事な存在であるミキちゃんを生かしたいと願った人間不動アキラと、本気で魔術を信じてるわけでもなかったものの決意を固めて自ら魔女になった魔鬼邑ミキの身に起こった奇跡で開幕を切ったんですよね。

ミキちゃんは当初からデーモンという未知の存在を知った以上真相を突き止めたい、そして彼らから身近な人々を守りたいと思っていて魔女っ子というよりはヒーロー的な部分があった。
これは人間が持つ他人を愛し思いやる心。でもそれだけでは足りない、そこでこの二人が身につけたのが悪魔の力。
その力を何のために振るうか、という所に焦点が当てられているような気がします。

オリジナル色は強いけど何気に「彼」のポジションも、原典デビルマンで自分の創造の途中で発生した副産物であるデーモンを創造の汚点とみなして抹消しようとした、そして最終的には全て抹消した神のポジションですよね。そんでもって、原典でのサタンはその神の身勝手さに怒り、地球を汚した人間に怒って人間を滅ぼし、互いに後戻りできない状況でデビルマンと最終戦争を繰り広げたけど、多少立場や関係が変わってもその行動は神と同じだった。
「力の強い者が強いからといって弱者の生命と権利をうばってよいはずないのにな…」
原典での斬新で鋭い所だと思います。
神による創造、最終戦争というとスケールが大きいけどそれは結局、自分の一度の過ちを受け入れられず帳消しにしようとする・自分の価値観にそぐわないものを排除しようとする、後戻りできないからそのまま突き進んでしまう、とよくあることに言い換えることもできるわけで。
デビルマンGで「彼女」が示した姿勢はそれに対する回答のようにも思えて、かなり感慨深いんですよ。
漫画デビルマンが怒りや憎しみを持って争うことの末路を描いて警鐘を鳴らす漫画なら、こっちはまさに21世紀のデビルマンって感じ。


REDや著者近影、後書きのコメントもすげーいいんですよ。大いに共感し好きな作風だと思いました。その構成力もそうですけど着眼点がいいなぁ。これもまた、「悪魔の身体に人間の心」とはまた違った意味での「デビルマン」。

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