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【漫画】デビルマンG感想・1巻―勇者アモン降臨篇― 

デビルマンG 1 (チャンピオンREDコミックス)デビルマンG 1 (チャンピオンREDコミックス)
(2012/09/20)
永井 豪、高遠 るい 他

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この漫画、2013年で一番熱いです。
どう熱いかというと、漫画で見覚えのあるあの台詞やシーンが、違った形にアレンジされて登場してくる。
毎回お約束的なまでに挿入されるのですが、それでいて原典とは異なる流れやニュアンスの中でピタッとはめてくるのは高度な技。
同じシーンでもキャラが変わり立場が変わり意味合いが異なっていたり、時には原典とは真逆となっているとその分盛り上がりも半端じゃないです。
今作は「自ら望んで魔女になった」牧村美樹こと魔鬼邑ミキと、ミキの声に応え目覚めた獣・不動明ことアモン(不動アキラ)を中心にして進む物語。
けれども、了と明の物語として魔女狩りの犠牲にならなければ、アニメのように最後まで明の正体を知らないわけでもない。
アモンや悪魔の存在を認識し、アモンと共に悪魔に立ち向かうミキちゃんの物語となっています。

長いので本編感想は追記にて。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

0話「PERSONA」

イルーゲ600


まず、しょっぱなの予告篇からして大胆。
みんなのトラウマサッちゃんやススムくんが大人になった姿を拝めるとは!…と思いきや、サッちゃんがデーモンな上、ジンメンに死姦されるという予告篇。
まあ、エログロ表現に関しては永井豪作品ということもあってこれくらいやっても許される気もしなくはないですが。
個人的にデビルマンGは「うわー、個人的にはこれすっげー面白いよ!でも人、特に原作に思い入れのある人は人によってはどうだろう…(ドキドキ)
というものなんです、最初から。それでも著名人から推薦文を貰っていたり、デビルマン直撃世代から好評を貰っていたりと「やっぱりデビルマンGは他の人間からしても面白いんだなぁ」と安心して。
…と思いきや、安心した所で、あまりにも大胆なアレンジ展開の連続!で「これって大丈夫かなー(ドキドキ)」「大丈夫っぽい(ホッ)」
その連続。
最後までその調子でいっているのが凄い。
1巻の帯の推薦文がかの庵野秀明監督によるもので、次のように書かれてます。
「『ミカるんX』もよかったけど、あの原作で『こうくるか!』という勇気と決断と知恵に、心から敬意を表します。」
この「勇気と決断」というのがポイント、デビルマン軍団に協力し漢を見せ、AMON黙示録でも大幅に掘り下げられたドス六や木刀の政が今作、ただのDQNとして登場し、アリーダに騙されあっさり命を落とします。
これについては高遠先生自身も「ドス六はAMONでカッコ良すぎたので今回はさっそくの退場です」と語っている。
つまり、原典デビルマンや元ネタ作品のキャラクターが必ずしも元と同じ立場でなぞって描かれるわけじゃない。
主人公&ヒロインが漫画とアニメのミックスに加えて、デビルマンGオリジナルの設定が加えられていたりすることからはじまり、それぞれG独自の運命をたどっていくという。


一方で安定のススムくんや安定のサッちゃんだったりと、元ネタのオマージュやパロディもしっかりしている。

1話「ちいさなまほう」

ここで1話にいっって、「わたしは魔女よ!なめるな!」と叫ぶミキ、そして気の弱いアキラが悪魔に変身するというカラーとwktk感演出。

カラーに続く本編は「ソロモンの指輪」のエピソードを取って開始。
大天使ミカエルに指輪を授けられたソロモンが72体の悪魔を使役し、彼らを真鍮の壺に封印し湖の奥深く沈めたという3000年前の話。
勿論、原典にはこういったオカルト要素はあまり、というか殆どありません。
「諸君悪魔は地獄の住人であり魔術により現世へと姿を現すものだと思っているな、しかしそれは違う。悪魔とは太古の地球に生まれた先住生物なのだ。神との戦いで神を撃退した後氷河期の中で眠りについたのであり、氷が融けていくと共に目覚め再び地上に戻ってきているのだ」
というのが原典。

今作のヒロイン魔鬼邑ミキは自分を幼い頃から魔女と信じる少女。
原典に始まり、ネオ・デビルマンやAMONなどでも多くが黙示録的ストーリーを踏襲し、描かれないかあるいはそこでも何度も何度も殺されるヒロイン、牧村美樹。
そことはあえて違う形でリメイクし違う運命とするのであれば、これくらい大胆にアレンジでもしないと、と思うので魔女っ子設定は個人的にはアリアリでした。
これも「人によってはどうだろう」と心配する所でありました。

そして「飛鳥了=サタンは出ません」(しかし3巻でry)の本作。
デビルマン読者にはサタン好き、というか明とサタンの二人が好き、という御仁もかなり多いだろうから出ないときいてがっかりした人もいるかもしれない。
けれど飛鳥了=サタンが出るということは、必然的に二人の物語として動いてしまうわけで、そうなれば美樹ちゃんの惨死や黙示録的世界への突入も避けられない。
これは、他の漫画家も永井豪本人も囚われてしまう一種の呪縛。
そこから明と美樹の関係に焦点を当てようとしたら、「美樹を魔女っ子改め本物の魔女にする」「飛鳥了=サタンを出さない」くらいのアレンジでもないと。

ヒムラーやアルフォンヌなど、アニメに出ているときいているキャラも大勢登場。漫画の方は高1位の時期に読んだものの、元々そこまでアニメを観ない上この1年他のこともあって中々観る機会がなかったんだよなぁ、アニメ。
つい最近全話観てBOXまで買ったんですがこれもかなり面白い。漫画デビルマンやアニメデビルマンをリアルタイムで消費していた直撃世代にとっては、懐かしの面々がわらわら共演してきてかなり胸熱だったのではないでしょうか。

やはりデビルマンといえばシレーヌは外せない、ということでシレーヌも1話から登場。
人気キャラのシレーヌ、作者自身やネオ・デビルマンやAMONのあらゆる作家に様々な絵で描かれていますが高遠るい版のシレーヌ、その中でもトップクラスに好みの容姿。
鳥の羽毛のようになっている頭部を綾波レイ風のショートヘアにしたのは「なるほど」と思ってしまいました。
顔も、イルーゲやアリーダにも言えますが「女デーモンの凶相」って感じでいい。
リアルタッチでもアリですけど、現実的ではなくても漫画的なハッタリやデフォルメのきいた表情というのが大好きなのです。

そして「ミーコを探している」という、同学園女生徒の言葉に答えるべく魔術で人探しをしてみるというミキちゃん。
この女生徒というのが、漫画でミーコに万引きをさせていた女不良トリオなわけですが…(画像参照)
同一人物だと思えねえなコイツら。

魔女だけあって魔術のうんちくに詳しいミキちゃん、そういえばこの作者「ボアザン」でもそういうのが好きそうな印象を受けたっけ。
といってもミキちゃんは本当に悪魔が存在すると信じているのではなく、近代魔術の考えに則って「現代の悪魔は地獄じゃなく 自分の心の無意識の領域から助けに来るってわけ」という、プラシーボ効果によって人探しもできると考えました。
そこに急にやってきた謎の5人組、逆に人を知らないかと尋ねられて。
そして惨劇発生!一人目は一刀両断にされ臓物をこぼし、二人目は触手で全身を貫かれバラバラにされ三人目は生きたまま食われるという凄まじいリョナっぷり。
一方で悪魔のデザインが今風ではなく、「あれっこいつ漫画で!」や「コイツは知らないから多分アニメ」かなという、初期の永井豪テイストをだいぶ残したちょっと古臭くてなおかつよく記憶に残るようなキャッチーなデザインというギャップ。
それでもやっぱりかなりグロい。
弱虫泣き虫ながらも、ミキちゃんを庇おうとするアキラ。
「死にたくね~~」というのもリアルでいいね。

本気で悪魔の存在を信じているわけでもないのに魔術に手を出した罰が当たったと自責の念に駆られ、責任を取ろうとするミキちゃん。
この自責の念や責任を取ろう、というミキちゃんの思いは連載後期から最後の方までしっかり続くのがいい所です。

ここで原典の牧村邸魔女狩りの際に美樹が発した台詞・今作ではカラーページで先にお出ましになった台詞が登場!
そしてアモンが復活したーーーーーーー!?

アモン降臨600


かくして、原典で強がって「魔女」として糾弾され強がって「魔女」を名乗るものの、黙示録のための生贄にされてしまった現代の「魔女狩り」の哀れな犠牲者は自ら本物の「魔女」になるのでした。
この時点で、原典とはっきり差別化を宣言した上、アキラも原典とは異なりアモンに人格を乗っ取られたアニメ版の設定を入れているようで今後どうなるのかという期待感たっぷりですね。

2話「SO BAD BOY」

いきなりのドヤ顔ーーーー!?デーモン連中どうしたのさーーー!?
そういえば漫画でもサバトの後こんな感じだったような。
回想で語られるその後の顛末、やはりアモン無双。
アニメ未視聴の時点では「必殺技はアニメ版由来かしら」とか思ってたんですが、アニメを知ってる人からしたら昂奮ものだったのだろうか。
肉塊と血をばらまく派手な暴れっぷり、やっぱり高遠先生は鮮烈なバトルシーンを描くのが凄く巧い。
一方で、サバトで明を襲ったデーモンがモデルらしきデーモンは生き残りました。漫画でお気に入りデーモンで、4コマのみの登場だったんですが大幅に出番が増えて嬉しい。
これが「和久井レナ」という女性としてのキャラを与えられているのですが和久井さんとしてのキャラがこれまたカワイくてツボ。

アキラの体を乗っ取った悪魔・アモン、ミキちゃんまで食い殺す!?と見せかけて体が拒否して食うことができないという設定も良し。
「ミキを宿主とした時」のアモン想像図が、デビルマンレディーというパロディがなんとも…w
かくしてアキラの残留思念のせいなのか、ミキちゃんはじめ人間を食うことができないアモンはそのまま「デーモンの力を手に入れた不動アキラ」のフリをして生活を送ることになったのでした。

一方で戻ってきたワグレグこと和久井レナは雷沼研究室に戻って。あれ、予告編でジンメンに食われたサッちゃんが生きてる…!?(※3巻で判明します)
今作、シレーヌを思わせる姿をした綾波レイ似の少女こと雷沼ツバサが出てきており、ここでもやはりシレーヌとの関係をうかがわせます。
木刀の政よ、合掌。
そしてやはりゲルマー&アグウェルも登場。この二人の外見は全然知らなかったので他のblogで「Xボンバー」由来と知りました。チョイスが時々マニアックだなぁ。
アルフォンヌはアニメキャラときいてはいたものの未視聴だったため、今回初めてそのキャラを知りましたね。スケベエでケンカが強くなくて、しょっちゅう明におちょくられてていいキャラでした。

あ、詳細は元ネタ検証で書きましたが東大寺と一緒に漫画の彼も出てますね。本当に重要キャラから脇役まで、元ネタありという徹底っぷり。
ミキのグーパンの威力の凄まじいことw
個人的にヒロインがストーリーにおいて重要な役割を占めるというか活発に動いていると嬉しい派なので、デビルマンGでの美樹の存在感の大きさは非常に好みです。

「あたしは…!戦わなきゃ…!!
悪魔の正体や目的を突きとめて…みんなを守らなくちゃ!
だって…だってあたしは魔女
悪魔の力を身につけた 本物の魔女なんだもの…!!」


ミキ500


女生徒三人を目の前で悪魔に惨殺されたことが心にずっと残っている彼女。
、悪魔の存在を知っていて悪魔と化した幼馴染を持つ貴重な人間として、悪魔と戦う決意をするのです。
この台詞、アニメデビルマンの「悪魔の力 身につけた正義のヒーロー デビルマン」が元ネタなんですね。
ヒロインながらもヒーロー的。うーん、素晴らしい。

二人500

それに対するアモンも、アキラのふりをしながらもミキちゃんを守ると口にし守ろうとしていたりと、デビルマンGはまさに「ミキとアキラの話」として二人の関係に焦点を当てた話になっているのがいいですね。
人間と悪魔、果たしてその関係はどうなるのか。

デビルマンレディーから出演のアオイ先生とジュン先生、ラブラブレズレズです。
この二人、レディーではあおいの方が一方的に執着するもジュンからは終始拒絶されてるんですよねぇ…

3話 「今夜はハリケーン」
原典デビルマン、高1にくらい読んだんですよね。その時点では「地獄先生ぬ~べ~の晶と美樹はデビルマンから」「アニメは割と明るいが漫画は凄い」くらいの知識しかなくて。
その状態でふらりと読んだもんだから、そらもう。美樹ちゃんの恐慌状態には歯をガチガチ鳴らし、ズドドンズドドンのシーンに至っては目まいすら起こしましたよ。
美樹ちゃんのシーンは当然トラウマ的なアレなんですけれど個人的にはタレちゃんも中々。あれはあまりにもエグすぎる。
…それがGではコミカルなシーンにアレンジされてたのでクスッときちゃいましたね。
一方ヒムラーとミーコ、完全にカップルみたいな感じになったな。この夜道のシーンは元々持ってた文庫版には収録されてなくて、改訂版で読めると知ったのです。
やっぱりKC版が一番ベストなんだろうなぁ。ここでもやはりリョナ。しかしミキの意志に触発されたのか、夜な夜なデーモンを狩り人間を助けるようになったりとアキラの変化もしっかり描かれているのがポイント。
吾河センセーの車がシレーヌモチーフだ!元ネタが分からなくて変な帽子だなぁと思ってたらXボンバーの銀河シローそのまんまだったという。
鳴らない戦いのゴングも好きです、そのまま寝ちゃうのかよ!

そしてここでデビルマンGのオリジナル設定解説のターンに。

デーモン600

デーモン十支族という名前がイスラエルの支族っぽいなぁと思いましたね、当時。(それも最新号を読むと重要なポイントだったのかも)
1話ではオカルト的に召喚しちゃった!?みたいな運びだったけどデビルマンGでもデーモンは太古の地球の先住種族だったんですね。

ただ、違うのは神によって実体を失い時空の牢獄に封印されていたということ。
それが神や悪魔といった架空の存在すら思い描く想像力を持つ人間の脳活動が、火星接近という機会にデーモンが時空の牢獄から地球に帰還するための架け橋になる という。

これは面白い設定。
漫画デビルマンは悪魔を地獄の住人や魔術によって召喚されるオカルト的な存在としてでなく、地球に偶発的に発生した生物として出した。
氷河期に眠りにつき人類の活動と共に目覚めたデーモンが人間社会に進出し人を襲い、「悪魔」「地獄」として認知されていった…。

原典では合体能力の一環として人間とも合体しようとしていたけれど今回は人間とは「合体」ではなく「憑依」の形。

それにしてもこの芝居がかかったアモンの台詞、アモンが自演しているのかと思うと笑えます。

そして原典での牧村邸襲撃キター!…といっても今回シレーヌとアグウェルは介入せず、代わりに見慣れないコが登場しました。
アレッこのコ知らないぞ、ということはアニメのキャラかな、アニメにはこんなカワイイコが出るのか!と思ってぐぐって白目をむきましたね。閲覧注意。
しかし本当にかわいいなぁ。ヱバイン。もしゃもしゃの髪に巨大な角、猫系の顔でセントール(しかも両腕欠損)。更に馬というと怒るんですよ。
後日アニメを見たんですけどやっぱりかわいいなぁ。アニメは更に猫っぽい目で、ムザン様にもらった鍵をくわえるシーンがあるんですね。
人間形態もあって、そちらも両腕がなくて袖をひらひらさせている。

風呂場でミキちゃんが「時間の誘惑」を歌うシーンは気付くのにかなり、というか1年近くかかりました。だってJASRAC表記がないんだもん。オリジナルだとばかり。
ダイナミックプロ作品関係なら許可申請表記は省略できるんでしょうか。

4話「鏡の中のアクトレス」

漫画同様のゲルマーによる水責めにくわえ、アニメの鏡から鏡を移動する能力を持つヱバインがタッグを組んでくるこの展開、非常に面白い。
水を鏡に見立てた連携攻撃の発想が素晴らしい。「どうやって倒すんだろう」というワクワク感があります。
ミキちゃんの体つきがたまらん。高遠るい絵は、むちむちとした肉の質感がいいです。
人口呼吸、すなわち キッス ということで、誰もいないことを確認したうえで顔を赤らめてマウストゥーマウスするアモン…w
この漫画の見どころはミキちゃんとアキラ/アモンの関係ですわ。
…が、戦いはまだ続く。ミキからアモンにゲルマーの水が移動して操られ、連携でサンドバッグになってしまう。それを例のミキパンチで脱するのがイヤハヤなんとも。凄いパンチ。

ヱバイン600


…そしてここから、ヱバインとゲルマーの合体、アニメと漫画の融合技!
もう本当にカッコイイです。
召喚酔いから本領を発揮するアモン、今回は断空翼を出せたのね。
不利か!?という所、ツバサの妨害もあって翼を「巨顔変化」(これオリジナルかな)させてヱバインの全身を食い荒らし倒していく、これがまたグロい、でもそのグロさも画になってる。
テンポ良く、メリハリが付けられてダイナミック鮮烈なバトルシーンです。
ケンカバレー部でシローに挑むも敗北するアモン、こういう言い方は変かもしれないけどこの漫画のアモンいちいちかわいいです。
しかしアグウェルは悪趣味すなぁ。うげげー。

そして「妖鳥シレーヌ復活篇」の2巻に続くのでした。

1巻の元ネタ比較検証はこちら。

【漫画】デビルマンG元ネタ比較検証―1巻・勇者アモン降臨篇―

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