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【荒川弘】百姓貴族2巻感想 

百姓貴族 (2) (ウィングス・コミックス)百姓貴族 (2) (ウィングス・コミックス)
(2012/02/25)
荒川 弘

商品詳細を見る

24日に書店に行ったら「発売は明日」と言われ、25日に行っても置いてなかったものの店員さんに行ったら出してくれて購入できました。

ミロス感想も前回から1週間経ってしまいましたが、もう少しかかりそうです。

荒川先生インタビューや、巷で話題の「肉工場」のニュースについての感想はこちら。
【荒川弘】百姓貴族に関連しそうなニュース

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百姓貴族2

この巻、ちょっとエロやグロ要素のある話が目立つ…!父がトラクターを動かしたら、うっかり弟(幼少期)をうっかり轢いてしまったり、姉が機械に指を挟んで指がもげかけたり(荒川家流治療法で完治)、牛の角きり、猫が食ったリスのしっぽだけ残ったり、牛の体重で子猫がぺちゃんこせんべいになるという話…
あと牛の繁殖では雄牛のヘブン状態まで描かれました。
担当イシイさんが「ダッ●ワイフ」と言ってたのには噴きました。牝牛は牝牛で、カゲキだという最近の少女マンガ風に描いたり。こんな感じなので、鋼の錬金術師や銀の匙での健全さは、そういうのが由来なんだろうなぁとも思いました。あっさりしていてベタな恋愛を描く一方で、性とかそういうのは普段家畜とも触れ合う分特別でもないと感じているのか、生物学の次元で扱い、あえて性的な意識をさせるようなものには描かない。

それと百姓貴族を読んでいて感じるのは、生き物として愛情を注ぐのと家畜として痛めつけたり食肉にしたりするというのは全く同じ地平にはないように思えて同じ地平に存在するということ。この二つは「感情」と「理屈」に属するんだろうなと個人的に思います。私は農家ではないので、牛さんが「牛はかわいい、うまいし」という言葉が驚きだったのですが、生き物はいとおしいと思うのは自然な感情だよな~と。牛さんは農家出身で小さい頃から動物と接しているので、無意識に相反する二つが共存しているのですが、本来理屈と感情ときれいに二つに分けられるものではないんだろうなぁと思ってしまいます。理屈としてはこうであるが、感情としはこうである、あるいは逆に、感情ではこうであるが、理屈ではこれと割り切る。

実際ジレンマというのも存在していて、牛の角切りのくだりではそれが表れているとも思ったり。。角切りは力まかせに切るもんだから牛が叫んだり失神したりし、なついていた牛もしばらく人間不信に陥ったりするレベルで、これについては申し訳なく思ったり牛に生まれなくて良かったと思う。一方で、角切りをする理由として、人間が刺されたりと危険だから、と説明しているのも、生産者としての「理屈」に立っての言葉だと思います。家畜にとっては喜ばしくないようなことでも、人間の安全や生産者の需要のためにはやらざるを得なくて、でも消費者はそれを知らなくて生産者に苦情を言ったりする。

どこまでつきつめても、家畜やペットに対する愛情は人間本位の感情ではないかとも思う時もあるのですが、ジレンマというのも存在していて…でもそういうジレンマから目を背けて、モノとして接することもできないというのは、考え続けないと生きていけない人間の性のようにも思えたり。銀の匙あたりはそういうのを直接扱っていると思ってます。


あとおまけも含め、犬の話も多かった。ネズミを捕まえてくれるとか、もはや犬というより猫な気もするのですが、賢かったりバカだったり。でんすけくんが氷で地面に縫い付けられたり、別の犬がネズミをとってくれたけれど凍って戸口にくっついてはがれなくなったり。

破天荒な親父殿に無茶振りさせられて怪我しまくってる牛姉弟ズですが、本人達もスゴイタフな気がします。幼少期から理不尽ということを肌で学ぶ。自然から学ぶエピソードでは、クモやカラスも人間に役立つんだよと教えた直後に邪魔だからと行って巣を破壊するという感じなのですが、理屈と感情を切り離して考える、ということを感じるエピソードだなぁと思いました。

「誰かこの親父をハリウッドに連れていけ!!」
「信用は築くのが難しく崩すのは容易いのですよね」
「大自然もたまにはウソをつく」「大自然並に容赦無い親父殿」


百姓貴族5

獲れるジャガイモの半分近くはクズイモとして廃棄し、形が悪いものは規格外であり出荷できないという話。オーナー制でジャガイモをオーナーさんに出したらクズイモとして苦情を受け取り、やめてしまったという農家の話などシリアス要素も多いのですが、このセリフにはなんか納得してしまった。成功したマンガ家としての印象が大きいのですが、ボツも多かったんだろうな。逆に苦労して作っても大部分を捨てざるを得なかったり、他人に受け入れられなくてもそれを受け入れて生産し続けて、質の良いものを提供するという農家精神は、マンガ家としての精神にもつながっているような気もしたり。牛乳豆腐やラグビー型かぼちゃうまそう。

これとはまた別の回で、市場には滅多に出回らない無殺菌牛乳の話も出るのですが、旦那さんと息子さんが初登場。百姓貴族、謎の多い荒川弘先生の私生活がさらりさらりと明かされていくのが面白いです。

牛家族

おまけマンガで語られた、お姉さんが子供の頃、CCCPの略をきかれて

C チョビエト C ちゃかい主義 C ちょーわ国 P ぺんぽう。
と即答したエピソードにも笑いましたw


続きにて、2巻最大の衝撃シーン。

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2巻で一番印象に残ったのは、このくだりです。




トラクターの連結部分にツナギの袖を巻きこまれた人が、ふんばった結果―・・・

百姓貴族3



















































百姓貴族4



これにはこっちの腹筋が持ってかれました。

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