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【鋼錬】劇場版鋼の錬金術師‐嘆きの丘(ミロス)の聖なる星‐感想・全体編 

鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星【通常版】 [Blu-ray]鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星【通常版】 [Blu-ray]
(2012/02/08)
朴璐美、釘宮理恵 他

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ミロスの通常版BDを購入しました。ちょっと遅かったので、届いたのは2/9でした。

お下がりのノーパソはBD対応なので見れる筈、と初めてのBDでした。

…が、BD視聴にはアップデートする必要があり、そのためにはネットにつなげなければならない。しかしネット接続ができていない。

というわけで購入したにも関わらず見れてません。先に観ておこうと2/7に近所のレンタルショップで借りて2回程視聴したので、感想はその内容に準拠しています。本編感想編アップは明日明後日あたりになる予定。

■全体感想
ジブリ。暁の王子。アイザック。血ドバドバ。どんでん返し。キャラの出し方に難がある。おおぶりで現実味は薄い。ジュリアはかわいい。前半微妙、後半のアクションは良い。どんでん返し。全てが一点に集約される謎解きは面白い。中途半端な原作ネタ。テーマは良い。

鋼FA放映終了日に表示された劇場版制作決定の告知から1年後の2011年7月4日に劇場版が公開されました。私が観に行ったのは11日。詳細が決まる前は、FA終了後のシンやエドの子供達の話になるとか、あるいはきれいに終わったからオリジナルでいいや、とかそういう話が出ていたかも。私は両方の気持ちでした。詳細では主要スタッフ更新、声優続投のオリジナル作品となりました。正直公開前の番宣や公式情報では、ジブリっぽかったり絵がふよふよ系(それは自体は別に構わないけど)なこと、また予告の時点ではメルビン戦や合成獣戦などしか出ておらず、いま一つキャラクター同士の利害関係が分からず首を傾げていましたが、それも徹底したネタバレ防止だと思えば納得でした。予告に出てるのは超序盤のみ。実際に観に行ってみたら結構面白かった。

ちょっとアクションが現実味がなかったり、キャラクターがよくわからないまま暴れているように見えたり、扱いがひどかったりするのは難点ですが、自分や他人を犠牲にして望みを叶えることができると言われたその時、実際にそれをできるかという問いに対して、ジュリアがジュリアの回答を出したというのは良かったです。
ぶっちゃけ主人公はジュリアで、エドは活躍のある傍観者のような存在です。最終回でエドが出した結論と振り返ると、ジュリアの出した結論もいいですね。


以下全体感想。話内容のネタバレ要素は薄め(核心のネタバレは込むけれど)。

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■テーマ

この映画のテーマは、「守りたい、救いたい、死なせたくない」という、純然たる欲望といえる感情においては、理屈や道徳・倫理などは存在しない、ということなのかな。
エド達は賢者の石が人間の命を使っていると知ってからは、それを使うべきではないと考えている。禁忌を犯した自分達は使うべきではなく、他人が使うのにも難色を示す。しかしジュリアにとってはたとえそれが大きな犠牲の結果生み出された代物だとしても、13巻で指摘されたように、失われた犠牲を無駄にするわけにはいかない、という考えのようでした。

ただ、ミロスの賢者の石(鮮血の星)には、星に心を食われる、という設定がある。原作では石を飲み込んでも使えるわけではないのですが、ミロスでは飲み込むと星に心を食われる代わりに石の力を自在に使えるようになるんですね。賢者の石には材料となった人々の魂の怨嗟が渦巻いているという原作の描写を思い出すと受け入れられる設定でした。結局大きな力を奮う人間はただでは済まされない、というのは良かった。

ジュリアが使った石の力って、ミロス復興という0からの+というよりは、溶岩によってミロス人が死ぬという-を防いで0にする、というものだった気がする。賢者の石を個人のエゴに使用するのは賛同しかねるのですが、ジュリアはアシュレイが倒れても谷の人を救うことを優先して石の力を使って使い切り、アシュレイの命をつなぎとどめるのには足りず自分の足を対価にしたのは良かったと思う。

考えてみればアシュレイを瀕死にしたのは賢者の石の力だったので、自分自身の力で癒すというのは石が持つマイナスの力と人間が本来持つプラスの力という対比になっていたかもしれない。

タイトルにある「聖なる星」、キャッチフレーズにある「星に心を食われちまう!」と、星がキーとなっているのですが、その正体は賢者の石。結局賢者の石抜きで鋼の錬金術師は語れないんだろうなと。

ちなみに抑圧される少数民族と独立という要素も盛り込まれているのですが、「力を必要とする人々」という設定上必要な、あくまでもストーリー上のエッセンスでそこまで深く扱ってない気がします。あまり思想が入りすぎるのも既に詰め込んでいるこの映画で掘り下げても、混乱を深めるだけなのでちょうどいい気がするかも。
ただ、同時進行したミロス人による独立達成に関しては、石の力に頼らなくても望みを成し遂げることはできるのだということをもう少し強調してもいいような気がした。

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■ストーリー

放映前、ジュリアとメルビンは兄妹っぽく見えたので暁の王子みたいな話になるのかな、と思っていたらやっぱり暁の王子っぽい所がありました。
(オリジナルキャラが兄と妹、正体に関して嘘がある、最後命を救うために人体錬成を行う、列車エンディング)

後半が本番。メルビン・ボイジャー→アシュレイ・クライトン(偽物)→アトラス、ハーシェル→アシュレイ・クライトン(本物)と、キャラクターの正体が二重三重の仕込みがあるのは想定外でした。
前半の見どころはスピード感あふれる列車バトルだと思いますが、私からするとキャラクター同士が深く考えないまま暴れているように見えて微妙でした。脱走しようとするスパイの足ひっかけもやる意味あったのかわからないし。
クライトン夫妻惨殺当時の真相の下りは、偽アシュレイが語ったのと本物アシュレイが語ったのとでは違うのですが、実際あの後どういう経緯を経て今に至るようになったのかはもう少し説明がほしかった気がする。

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■キャラクター

マスタング・ホークアイ・ウィンリィは殆ど活躍なし。とりあえず出しただけも同然だなと。
少佐に至っては公開前メインキャラクターとしてクレジットされているのでもう少し活躍するかと思ってたら、、中央でのマスタングの執務室に顔を出しただけで終わってしまいました。トニも、ブラマヨの人がやる役としてピックアップされただけで実質脇役でした。
逆に公開前は殆ど取り上げていないキャラクターがいいキャラだったり、時には非常に重要なキャラクターだったりしました。イケメンのオッサン・バタネンもそうですが、ハーシェルなんか超重要人物でした。

ミランダは気の毒だった。信念に基づいて行動していたのが、騙されて腹を貫かれて死んだんですから。最初に特典色紙を見たときは、荒川弘書くおねいさんにありがちな、敵の冷酷な女幹部を想像していたのですが、本編ではジュリアの同志で、かわいそうな結末を迎える人だった。

キャラクターの扱いに関しては若干微妙なところがあるかなと。オリジナルキャラであるクライトン兄妹と、彼らと考えを異にするエルリック兄弟、悪役であるメルビンに絞ったためにテーマが曖昧にならずに済んだのはいいと思う。
その分他のキャラクターが出しただけになったり、また死なせすぎな気はする。必要な死はともかくバンバン死なせるのは首をかしげるので(ただし私が嫌いなのは使い道のないキャラクターを殺すことなので、その点ではミロスは外れるかも)

この映画について語ろうとするとどうしても「ジュリアかわいいよジュリア」が大きな割合を占めてしまうのですが、それくらいジュリアはツボなキャラクター。
作中では服をビリビリ破かれちゃうシーン(亀田祥倫担当)もあるのですがこのシーンがなかなかエロくて良い。アトラスにナイフで服を破かれ脱がされ、タンクトップを縦に裂かれちゃうのですが男性向け薄い本が出るレベル。乳ポロリしないのか。

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■表現

えー、人がバタバタ死にまくり、血がドバドバ出まくる映画でした。血の量に関しては鋼関係でグラトニーの腹の中に次いで最も沢山出たのでは。
吐血したミランダの歯が血で赤く染まってる描写が妙に生々しい。
さすがに過剰演出な気もしますが、それほど「グロいだろ?グロいだろ?」と言ってるような嫌みったらしさは感じないのでまあいいのかなと。(キャラをぽっくり死なせすぎには違いないが)

しかし映画の時期は11.5巻くらい。
それならエドも「もう誰一人失わない方法で もし目の前で誰かが犠牲になりそうだったら俺が守る」って言って間もない時期。
それなのに目の前でバッタバッタ死んでるのに無力状態、かといって目の前で人が死んでいくのにイラつく描写がなく、どちらかというと初期寄りのドライな性格のような印象を受けました。
原作に則るならもっと人間を助けようとする描写を入れるんじゃないかな~と思いました。

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■作画

作画に関してスタッフがジブリ畑の人ということもあって、絵もジブリ風になっていたのですが、本編のシーンもジブリっぽい所があったかなと思いました。カリオストロの城やもののけ姫、ラピュタとか。
鮮血の星を飲み込んだジュリアの覚醒シーンも。ジブリ風を意識したわけではなかった人と意識して作った人もいたそうですが、個人的には得策でもなかったような気がします。
キャラクターデザインは少佐以外原作寄りのかっちりしたものなので、その絵柄でやっても良かったような気はする。
アクションシーンに関して。ミロスの登場人物は皆身体能力が異常。クライトン兄妹が、手をひっかけ回転しながら壁を上ったり下りたりしているのですが、そういうのって現実に可能かなと。漫画は割と地に足を付けての格闘シーンが多かったので単なる好みの問題かもしれませんが。

ここでもFAからの作画スタッフ亀田祥倫大暴れ。この人の画が好きです。終盤のアクションはすごくいい。鮮血の星のシーンは中割なし原画だとか。

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■マイナスな点

1回見ただけでは「??」な映画かもしれない。DVDとかで買って数回視聴してみたら面白い映画、ということになると同時に、映画として設定を盛り込みすぎてわかりにくいのはなぁと思う節もあったり。

えーと、エド達はテーブルシティ行きの列車で、メルビン(アトラス)は反対車両…?テーブルシティからアメストリスに戻ろうとしてたのか。メルビンは一旦テーブルシティに着いたが行き違いでジュリアはテーブルシティからアメストリス行きの列車に乗せられる、ということで逆戻りしようとしたのか。(結局フェイクだったが)

アシュレイが谷を溶岩で埋めミロス人を虐殺しようとした動機も説得力に欠ける印象。
両親を裏切り者と呼んだ=知識探究の向上心を持たない無知蒙昧な人々、として嫌悪していたのかなと解釈してみたけれど、両親をミロス人に殺された、という方がベタながらも説得力があったかも。
そもそも鮮血の星の技術を持っていて、実物も所蔵していて、自分たちの安全な生活と引き換えにクレタに技術を渡したというのなら裏切り者と呼ばれても仕方ないかも。
両親含むクライトン一族が、がミロス人を材料に鮮血の星を錬成していた、という可能性も…

ジュリアが石を使ったことの是非については、アシュレイからすればクレタ軍人にとってはミロス領をぶんどった宿敵であるアメストリス軍人だし、ジュリアからしてもミロスを支配するアメストリス軍人の命だから、と言い逃れできる設定になってるのはなんかぼかされた形でにくい。ミロス人の命で造られたものだったとしても使えたのだろうか。

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■ミロス流錬金術の概要

エネルギー→大いなる力(マグマ、アメストリスの理論と同じ)
賢者の石→血液が材料

原作では石の材料は人間の魂そのもので、血液はDNAなど情報を含むけれどもエネルギーは生み出せない、というものだと思ってます。
人造人間組が国土錬成陣計画の一環として各地で流血事件を起こさせ「血の紋」を刻ませていたように、血はインクのような扱いだと解釈してます。
(死体からは魂を得られない)
床が抜けて飲みこまれた軍人の魂を使ったんだろか。

それと飲みこむと覚醒し、それと引き換えに「星に心を喰われる」ことになる設定。これは賢者の石に渦巻く怨念に心を支配される、ということと受け止めていいのかなと。

結末からするとアメストリス軍人→ほぼ死亡、ミロス人→ミランダや独立クーデタでの戦死者はいるものの一般人は大部分無事、クレタ軍人→退却、という形になったと思う。
ハーシェル中佐という身分を持つアシュレイはクレタに戻ってどう責任を取るのか、と思ったのですが、この結果から考えるにアメストリス軍を壊滅させた、しかしミロスのクーデタが予想以上に大きく独立を許してしまった、これからはクレタによる奪還を目指す、ということになるのかなと。
最初のシナリオだとアメストリスの統治を断ちそして鮮血の星は手に入れたからミロス民の命などもはや何の意味もないので殲滅、だったかと。(クレタからするとミロス民の命で鮮血の星を作って欲しがりそうだが)
どう本国に説明するのか気になる所ですが、このまま鮮血の星のことは封印して、ミロスの独立を認めるようクレタに掛け合うんだろうかと。

そういえばミロスの独立自体には賢者の石の力は全く使ってないような。しいていえば、アシュレイがアメストリス人を材料にしたのが結果的にミロスの独立軍にとって戦力を減らしてくれてありがたかった、というだけなような。

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