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【東京喰種】1巻レビュー&感想(石田スイ作品) 

東京喰種トーキョーグール 1 (ヤングジャンプコミックス)東京喰種トーキョーグール 1 (ヤングジャンプコミックス)
(2012/02/17)
石田 スイ

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ついに待望の1巻発売!しかし感想を書くのがちょっと遅くなってしまった。2011年の一押し漫画です。反響も大きいようで、1カ月後には2巻も出るそうです。
作者の石田スイ先生は若手。PENISMANというWEB漫画から商業誌に進出した経歴を持っています。
この1巻、綺麗に序章でおさまっとります。カラーが綺麗。カラーでだけイケメンな主人公(ぉ
前半レビュー、後半詳細な感想。

◆東京喰種レビュー

東京喰種人物紹介完全版

ある意味、(元)草食系男子と人肉しか食べない肉食系ツンギレ女子のお話。


舞台は東京。人間を狩り死肉を喰う化け物・「喰種」が存在し、一般にも認知されている世界観。バイオレンスホラー作家・高槻泉の小説をこよなく愛する文系草食系男子な大学生カネキにとっては現実味のないものであったが、喫茶店「あんていく」で出会った女リゼによって人生が大きく変わっていく-。

作中の喰種は「赫子(かぐね)」と呼ばれる触手状の物質を体から出し、人間を捕食する。人間の食べ物は基本的に受け付けず、人肉のみを受け入れる。おまけに死ににくいので自殺もできない。そんな彼らだが、何故かコーヒーは受け付けることができ、喫茶店などでコーヒーを啜る時のみが安堵できる唯一の時間。捜査官と呼ばれる存在に追われながら、受け付けない食べ物を食べては人知れず吐いて人の中に紛れて生きている存在。リゼの事件をきっかけに、小説「黒山羊の卵」の殺人鬼の息子ようにカネキにもまた食人衝動が現れ飢餓と葛藤に苦しめられるのであった。

TGghoul (2)

主人公が純粋な人間でなく、人を害する種族と混血的存在であったり、敵が人を害する種族である漫画はそれなりにありますが、この漫画は主人公が完全に人外サイドとして、人外サイドの視点を中心にして描いています。そても人を食わなければいけないという、どうあがいても人を殺さずには生きていけない存在。食人がテーマの漫画としては寄生獣がありますが、レベルEのコンウェル星人の話に近いです。人外サイド主役の作品を望んでいた私にとっては、2011年3月のミラクルジャンプに登場した読み切りでこの作品の魅力にとりつかれてしまい、9月に連載決定した時は大喜びしました。作中に登場する喰種も様々で、リゼのように快楽殺人的に捕食する者もいれば、西尾のように上手く人間社会に溶け込みつつも喰種に対してすら仲間意識を持たない者もいる。その一方で、一見冷たく見えるが情のあるトーカや、人情味にあふれ元人間のカネキすらをも憐み受け入れる人間好きの芳村のような喰種もいる。基本的に物語は、喰種の中でも穏健派で互いに助け合いながら生きる「あんていく」のメンバーを中心に展開していきます。

単なる残忍な化け物としてでなく、仲間意識を持ち人間に憧れ人間から学ぶ、感情のある知的存在としての喰種を描いています。ただ彼らにとって悲劇だったのは、人を喰わねばならないという宿命。人間が食卓で手を合わせるように彼らもまた、奪う命に罪悪感と感謝を感じながら食するのであり、その根底には葛藤がつきまとう。その描写が丁寧なのも魅力です。作中主人公カネキのモノローグが多々登場するのですがそのモノローグ一つ一つが秀逸。
難を言うなら、アクションシーンの動きでしょうか。ちょっとわかりづらい。

ちなみにこの漫画のもうひとつ見どころなのが、「食欲減退グルメ」または「アンチグルメ」 
人間の食べ物がまずく感じるという設定なのですが、これがまた読者にまで吐き気を催させるくらい凝った表現。
011.jpg
参考までに出すと、
=======================
・味噌汁→濁った機械油
・豆腐→動物の死亡を練り固めたような気分の悪さ
・白米→口の中で糊でもこねてるみたい
・ハンバーグ→豚の内臓でも舐めてるみたい
・パン→固形の嘔吐物
・たい焼き→馬のクソ
=======================

…パンの「固形の嘔吐物」が何気にタチが悪い!!

また、キャラクターも多彩です。ヒロインのトーカは進撃の巨人のミカサっぽい無表情女子と思いきや、ツンデレのデレなしでむしろツンデレ女子で、カネキに言葉でも肉体面でも暴力を奮うドMホイホイです。
アンニュイな表情も汚い言葉遣いも見下すような表情もたまりません。


以下、個人的な1巻感想。1巻ラストのネタバレ、読みきり含む本誌掲載時の詳細感想あり。このくだりには非常に印象に残ったセリフがあるので、画像を掲載しています。

++++++++++++++++++++++++++++++

◆東京喰種1巻感想
読み切りも収録されるかと思いきや、収録されませんでした。しかしよく考えてみれば、プロトタイプが収録されるのは打ち切りで短命に終わってしまう漫画が主で、人気が出た漫画ではあまり収録されないんだった。大概ガイドブックや短編集での収録。ネウロは未収録。うーむ残念。この読み切り、非常に面白い(実は個人的好みとしては読み切りが好み)ので、是非読んでもらいたいし単行本で読んでみたかったのですが。
リゼが主役の番外編は2巻あたりにでも収録されるかも。

物語の冒頭はリゼ死亡・リゼの内容をカネキに移殖することから始まるのですが、身元も怪しげな女学生(しかも赫子を出しっぱなしにしたまま死んでいるので喰種とわかるはず)の臓器を移殖する、という展開は正直強引な気がしてしまいます。しかしそちらは本題ではなく導入にすぎないので、まあいいか。

人の肉を口にすることを拒絶して吐きだし、トーカに「お前ら化け物とは違うんだぁッ!!!」と叫んでしまいトーカが目を見開くシーン。トーカからすれば、化け物と呼ばれることは嬉しくないだろうに。(殴られました)しかしこの件から、冷たくあたるトーカもまた心の揺れを見せるのでした。

TGghoul.jpg

たまたま遭遇してしまった喰種・西尾が、同じ大学の先輩であったことから友人ヒデ共々フルボッコにされるのですが、親友ヒデを守るために喰種として覚醒して一蹴。それによって飢餓が極限となりヒデを喰おうとしてしまい、止められる―。動機としては友人を守るためであったのが、結果として喰種としての運命を決定付けることになってしまう。そしてついに人肉を口にする。

人間でも喰種でもない孤独な存在として涙するカネキでしたが、マスターが言う。
TGlast1.jpg
TGlast2.jpg

カネキは「ふたつの世界に居場所を持てるただ一人の人間」であり、カネキに人間として自分たち喰種について知ってもらおうとし、あんていくでのバイトが始まる。

単なる化け物というには心が広いですねこのマスター。寝ているフリをしつつも起きていて話をきいていたヒデの動向も見逃せません。カネキはマスターが言ってくれたように、人間としての生活を維持し続けていくためにも喰種と共に生活していくのですが、人間であるヒデがどう受けとめるか気になるところ。なりたくてなった訳ではないし被害者であるのは分かっているし、幼い頃からの友だちには違いないのですが、人を喰う怪人と喰われる側の人間の間には圧倒的な溝がある。現時点ではヒデも知ってるそぶりをしては命が危ういのでこのまま今までどおりを維持するでしょうが、今後捜査官と協力するようになったらどうなるか。そしてヒデから、喰種が人間を喰うのは人間からすれば悪であるとつきつけられたとき、果たしてカネキは人間と喰種どちらの立場を選ぶのか・・・。今後の展開も楽しみです。

時に拒絶を示したり、時に感情移入して、カネキの喰種としての日常が始まる―…。


おまけ漫画が吉田カズオさんという西尾に瞬殺されたモブキャラが主人公だったのには笑いました。本編ではどこぞのホームレスにしか見えなかったのに、フィットネスクラブのスタッフて!(爆)レッスン風景には腹筋が壊れました。あの時喰ってた相手は、月謝滞納とセクハラのクラブ会員。ターゲットに私情が入ってたり、単純に若い娘ばかり狙うとか変態嗜好のみで選ぶわけでもなかったりするのがオモシロイです。あ、ヨモさんなる人物は2巻以降に登場します。

本誌掲載時の感想はこちら。(画像ありは読み切り・1話のみ。)

第1話「悲劇」
第2話「異変」
第3話「最悪」
第4話「珈琲」
第5話「喰場」
第6話「帰巣」
第7話「欺罔」
第8話「赫子」
第9話「孵化」

また読み切り感想はこちら。
読み切り版・「東京喰種」

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