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【荒川弘】三国志魂上・下巻感想 


三国志魂 上三国志魂 上
(2012/03/28)
荒川弘、杜康潤 他

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三国志魂 下三国志魂 下
(2012/03/28)
荒川弘、杜康潤 他

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姉が三国志魂をフラゲしてくれました。
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最初、昔やってたという三国志の同人活動や、ゲーム雑誌とかに寄稿していた4コマ漫画を単行本化したものかなと思ってたのですがほぼ書き下ろしっぽい。いつの間に。三国志を読んだことのあるファン向けと思いきや、子供の頃人形劇三国志で出会った思い出を元に「当時の自分に見せてやりたい本を作っちゃいました!」とのコメント通り、私のような初心者/素人でも楽しめる本だなと思いました。

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荒川先生がパロディ4コマを、杜康先生が文章を書いて三国志の内容を全120回に分けてトークするという内容なのですが本当に濃かった。1回2pで右側にはあらすじ、印象的なエピソードやツッコミのトーク、人物紹介、用語解説、その回初登場の人物一覧を、左側には4コマ「お悔やみ」(退場者)という構成。表紙はデフォルメ絵ですが、真面目に描いた絵もあってそれがイケメン・・・!曹操と孔明がイケメンすぎる。劉備はカワイイ系絵なのですが4コマでは「福耳」「腕が長い」という身体的特徴が格好のいじりネタにされている気がするwあと120人以上を描き分ける脅威の描き分け能力と熱意がスゴイ・・・明らかに女よりオッサンの方が描き分けられてる
人物が多くても、こういう風に登場人物をイラストつきで紹介してくれると視覚的にも理解しやすくてありがたい。

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銀の匙はしょっちゅう休載していたのですが、今思えば出産以外にもこういう三国志魂を描く仕事があったからなのかなと。本来は1冊の予定ががんばりすぎて2冊に、杜康さんとのトークは実に40時間以上(!)、でも今度は風俗に焦点を当てた次回作を出す気満々・・・頭が下がります

大量に描いてる牛さんもすごいのですが、杜康さんもかなりすごい。坊主DAYSで、三国志好きが高じて中国に留学したこともあった、と語られているのですが参考文献の数が中国語で出版されたのも含め30冊近くある。考証もやりつつ文章を書いているみたいで、「北京図書館に一か月籠るくらいで大丈夫!だと思うんですけど(笑)」と、かなり本格的な姿勢っぽい・・・?トークも時に演義と正史の違いを牛さんに教えつつ、という感じだし、相当好きすぎて知識もあるんだろうなと思いました。コーエーで出ていた歴史投稿雑誌が出会いのきっかけであり、今回の本出版のきっかけかー


あまりにも濃すぎてなかなか読み進まないのでちまちま読み進めます。

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【荒川弘】百姓貴族に関連しそうなニュース 

◆ITmediaで荒川弘インタビュー
発売を祝してITmediaでもインタビューが組まれたのですが、このインタビュー、これまでに語ったことのない話も多くて必見だと思いました。農業、漫画家人生、これからの漫画のあり方…

特に生死に関しては牛の死産では、ワイヤでバラバラにして出さざるを得ないと生々しい話がさらりと出ました。人間の中絶(死産の時は知らないのですが…)も、産婦人科で扱わなければならなかったりするのですが牛の場合もそうなんだなと。酪農では新しい子牛が生まれたりと、生を間近に感じることもできるのですが、生き物がかかわる分、やりたくないような嫌な経験もせざるを得なかったりするんだなとも思いました。また、獣医になろうと思っていた理由もこのインタビューで判明。獣医免許を持っていれば、投薬による安楽死が可能とのこと。農家と獣医とではかなり違うのでは、と疑問に思っていたのですが、銀の匙とこのインタビューで謎が解けました。

本人は銀の匙も百姓貴族もストックのひとつで集大成というつもりはない、と言ってられますが、農業という自分自身のフィールドを扱う作品なだけに荒川先生の価値観が強く出ているような気がしてしまいます。

これからの漫画の媒体のあり方については、アナログにこだわりがあるようで伝統的な考え方のように思いました。紙媒体と電子媒体はうまくすみ分けるようになる、と。電子媒体だと、簡単にアクセスできるけれどパラパラめくって偶然見るとかできないし、やっぱり物足りない所があるかなと。
荒川弘の『百姓貴族』からほとばしるフロンティアスピリット

◆小耳に挟んだ「肉工場」の技術に関するニュース
また、百姓貴族とは直接関係ないのですが、以下のニュースを見て、畜産のあり方について考えさせられたり。
コモンポスト:脳死状態にしたニワトリにチューブで栄養を送り、効率よく肉を生産する技術を駆使した肉工場コンセプトがスゴイ!!『マトリックス』方式の肉生産に倫理的な問題はあるのか!?

ニワトリを植物状態にして、家畜に与える苦痛や育てる手間を解消する、というコンセプトなのですがマトリックスよりも近未来吸血鬼SF映画「デイブレイカー」に近いなと思いました。あっちも、人間の意識をなくして死ぬまで血液を搾取し続ける人間工場というコンセプトでした。
フォアグラが極端な例であるように、確かに畜産ということは家畜に苦痛を与えるということであると思う。けれども、それでも人間と畜産動物のコミュニケーションは存在する。生物から意識を取り去り人間―動物のコミュニケーションもなくしただ肉を育てるのでは、はたして生物と呼べるのだろうか。動物を飼うというより、植物を栽培する感覚というならまだ生物としての次元にギリギリとどまっているともいえる…?と思いつつ、でもこれでは植物の栽培の感覚でもないなぁとか思ったり。

デイブレイカーを参考に人間の立場に置き換えると、「あなたがたは我々の食料にはされますが余計な苦痛は最小限にしますのでご心配なく、ただし意識はなくなります」と言われるようなものだなと。食べられる時に怯えながら最小限の生活を過ごすか、意識をなくされ代わりに苦痛や恐怖もないまま食料にされる―どっちがよいだろうか、と思ってしまう。


百姓貴族や銀の匙を読んでいると、荒川先生や農家の人々は畜産動物にも愛情を注いでいるのが分かるので、私自身もこういう形は最後の手段にとどめたい、と思ってしまうのですが、現実では需要はどんどん高まっていくので、こういう形も選ばずを得なくなるのでは、とも思ってしまいます。銀の匙では、駒場家でのすぐには処分しないやり方も徹底的に合理的なやり方をする稲田家のやり方も、農業には答えはないと語らせているのですが、これもやり方の一つとして定着しえるのだろうか・・・


このニュースについての荒川先生の意見もぜひ知りたいなとも思いました。

【荒川弘】百姓貴族2巻感想 

百姓貴族 (2) (ウィングス・コミックス)百姓貴族 (2) (ウィングス・コミックス)
(2012/02/25)
荒川 弘

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24日に書店に行ったら「発売は明日」と言われ、25日に行っても置いてなかったものの店員さんに行ったら出してくれて購入できました。

ミロス感想も前回から1週間経ってしまいましたが、もう少しかかりそうです。

荒川先生インタビューや、巷で話題の「肉工場」のニュースについての感想はこちら。
【荒川弘】百姓貴族に関連しそうなニュース

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百姓貴族2

この巻、ちょっとエロやグロ要素のある話が目立つ…!父がトラクターを動かしたら、うっかり弟(幼少期)をうっかり轢いてしまったり、姉が機械に指を挟んで指がもげかけたり(荒川家流治療法で完治)、牛の角きり、猫が食ったリスのしっぽだけ残ったり、牛の体重で子猫がぺちゃんこせんべいになるという話…
あと牛の繁殖では雄牛のヘブン状態まで描かれました。
担当イシイさんが「ダッ●ワイフ」と言ってたのには噴きました。牝牛は牝牛で、カゲキだという最近の少女マンガ風に描いたり。こんな感じなので、鋼の錬金術師や銀の匙での健全さは、そういうのが由来なんだろうなぁとも思いました。あっさりしていてベタな恋愛を描く一方で、性とかそういうのは普段家畜とも触れ合う分特別でもないと感じているのか、生物学の次元で扱い、あえて性的な意識をさせるようなものには描かない。

それと百姓貴族を読んでいて感じるのは、生き物として愛情を注ぐのと家畜として痛めつけたり食肉にしたりするというのは全く同じ地平にはないように思えて同じ地平に存在するということ。この二つは「感情」と「理屈」に属するんだろうなと個人的に思います。私は農家ではないので、牛さんが「牛はかわいい、うまいし」という言葉が驚きだったのですが、生き物はいとおしいと思うのは自然な感情だよな~と。牛さんは農家出身で小さい頃から動物と接しているので、無意識に相反する二つが共存しているのですが、本来理屈と感情ときれいに二つに分けられるものではないんだろうなぁと思ってしまいます。理屈としてはこうであるが、感情としはこうである、あるいは逆に、感情ではこうであるが、理屈ではこれと割り切る。

実際ジレンマというのも存在していて、牛の角切りのくだりではそれが表れているとも思ったり。。角切りは力まかせに切るもんだから牛が叫んだり失神したりし、なついていた牛もしばらく人間不信に陥ったりするレベルで、これについては申し訳なく思ったり牛に生まれなくて良かったと思う。一方で、角切りをする理由として、人間が刺されたりと危険だから、と説明しているのも、生産者としての「理屈」に立っての言葉だと思います。家畜にとっては喜ばしくないようなことでも、人間の安全や生産者の需要のためにはやらざるを得なくて、でも消費者はそれを知らなくて生産者に苦情を言ったりする。

どこまでつきつめても、家畜やペットに対する愛情は人間本位の感情ではないかとも思う時もあるのですが、ジレンマというのも存在していて…でもそういうジレンマから目を背けて、モノとして接することもできないというのは、考え続けないと生きていけない人間の性のようにも思えたり。銀の匙あたりはそういうのを直接扱っていると思ってます。


あとおまけも含め、犬の話も多かった。ネズミを捕まえてくれるとか、もはや犬というより猫な気もするのですが、賢かったりバカだったり。でんすけくんが氷で地面に縫い付けられたり、別の犬がネズミをとってくれたけれど凍って戸口にくっついてはがれなくなったり。

破天荒な親父殿に無茶振りさせられて怪我しまくってる牛姉弟ズですが、本人達もスゴイタフな気がします。幼少期から理不尽ということを肌で学ぶ。自然から学ぶエピソードでは、クモやカラスも人間に役立つんだよと教えた直後に邪魔だからと行って巣を破壊するという感じなのですが、理屈と感情を切り離して考える、ということを感じるエピソードだなぁと思いました。

「誰かこの親父をハリウッドに連れていけ!!」
「信用は築くのが難しく崩すのは容易いのですよね」
「大自然もたまにはウソをつく」「大自然並に容赦無い親父殿」


百姓貴族5

獲れるジャガイモの半分近くはクズイモとして廃棄し、形が悪いものは規格外であり出荷できないという話。オーナー制でジャガイモをオーナーさんに出したらクズイモとして苦情を受け取り、やめてしまったという農家の話などシリアス要素も多いのですが、このセリフにはなんか納得してしまった。成功したマンガ家としての印象が大きいのですが、ボツも多かったんだろうな。逆に苦労して作っても大部分を捨てざるを得なかったり、他人に受け入れられなくてもそれを受け入れて生産し続けて、質の良いものを提供するという農家精神は、マンガ家としての精神にもつながっているような気もしたり。牛乳豆腐やラグビー型かぼちゃうまそう。

これとはまた別の回で、市場には滅多に出回らない無殺菌牛乳の話も出るのですが、旦那さんと息子さんが初登場。百姓貴族、謎の多い荒川弘先生の私生活がさらりさらりと明かされていくのが面白いです。

牛家族

おまけマンガで語られた、お姉さんが子供の頃、CCCPの略をきかれて

C チョビエト C ちゃかい主義 C ちょーわ国 P ぺんぽう。
と即答したエピソードにも笑いましたw


続きにて、2巻最大の衝撃シーン。

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【荒川弘】WINGS4月号・百姓貴族  

百姓貴族2巻の続きとなる内容。

Wings (ウィングス) 2012年 04月号 [雑誌]Wings (ウィングス) 2012年 04月号 [雑誌]
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【荒川弘】WINGS2月号・百姓貴族 


Wings (ウィングス) 2012年 02月号 [雑誌]Wings (ウィングス) 2012年 02月号 [雑誌]
(2011/12/28)
不明

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百姓貴族感想。
2012/2/24に2巻発売。

以下詳細感想。

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